長谷川桜子の「アロマ」ガイド
二日酔いには
二日酔いはつらいことが一つに組みあわさった独特なもの
たいていのおとなは、ときどき二日酔いを経験するものです。二日酔いは、頭が重い、信じられないほど苦しい、吐き気がする、音を聞いたり光にあたったりするのがつらい、何だか死んだような感じがするといったことが一つに組みあわさった独特なものです。でも、これは驚くことはありません。
100万個の脳細胞が死ぬ
アルコールは、飲みすぎると体のなかの化学反応を狂わせ、生命の維持に大切な流体を体から奪ってしまう毒物だからです。ある科学者によりますと、ウイスキーをグラス1ぱい飲むたびに、100万個の脳細胞が死ぬのだそうです。また、もしアルコール飲料が今日発明されたとしたら、それは新製品についての政府の安全性試験を絶対にパスできないだろうとのことです。
二日酔いから回復する
二日酔いになりたいなどと思う人はいません。しかし、私たちはみんな、ときとして度を超して飲んでしまい、二日酔いから回復する必要にせまられます。まず、コップ一杯の水を飲んで下さい。その水は、できれば蒸溜した、びんづめの水(ミネラルウォーター)がよいのです。アルコールは脱水症状をひきおこし、それがこんどは激しい頭痛を生じさせるからです。
ゆっくりと芳香浴する
コップ一杯の水を飲んだそのあとで、ゆっくりと芳香浴をします。吐き気をとめるには、温かい蜂蜜湯にペパーミント油を1滴入れたものが最上です。(ペパーミント油は、少量の赤砂糖に落として内用することもできます。でも、お湯により精油はいっそうはやく血流に到達するのです。)沐浴することができなかったら、首筋のところに少しラベンダー油をすりこみ、横たわって、ラベンダー油かゼラニウム油を用いてつくった湿布をひたいにあてます。
胃の内壁をコーティングしてくれるホホバ油
ホホバ油を飲みますと、ホホバ油は実際上消化されず、胃の内壁をコーティングします。ですから、飲みにでかける前に小さじ一ぱいのホホバ油を飲んでおけば、アルコールが体内に吸収されるスピードをダウンさせることができます。しかし、これは食物の消化もさまたげるでしょうから、これはあくまでも一時的な手段です。それよりも私はワインそのほかのアルコール飲料をグラス一ぱい飲んだら、そのあとからグラス一ぱいの水を飲んで、その飲みものを薄めるほうが好きです。
ときおり、私もアルコール飲料を飲みすぎることがあります。飲むことができるアルコール量の限界がひどく低いせいです。そんなときには、翌日私は背中の中央に鈍い痛みをおぼえます。その痛む部分にサンダルウッド油をぬると、痛みは和らぎます。そこで私は不快な思いをせずにその日のしごとを進めることができるのです。
ジュニパー油 2滴
バジル油 1滴